今回も当店が扱っている器具をご紹介します。
前回がペーパーフィルターでしたので、今回は三洋産業のドリッパーです。
二本立てでご紹介しますので、まずは前半の部を。
よく見かける台形タイプですが、2つの違いがございます。
1つめは、穴の数です。
他メーカーですと、ドリッパーの大きさが違っても穴の数は同じですが、
こちらは、1~2人用は1つ穴。3~5人用は2つ穴となっております。
これは、大きさが違ってもコーヒーの落ちる速さをできるだけ統一するためです。
当店は2~3分の間に落ちきるようお勧めします。当店のベストは2分30秒です。
(大きいサイズで時間がかかるようでしたら、挽き目を少し粗くしてもいいかもしれません。)
2つめの違いは、底の大きさがやや小さく、側面に角度があることです。
結果、粉の層が厚くなり、少ない粉の量でコクを出すことができます。コーヒー豆の省エネですね。
試しに1人分を抽出してみますと、
1つ穴で かつ 粉の層が厚いため、少しずつコーヒーが溜まりながら落ちていきます。
落ち方も早すぎず遅すぎず、丁度いいと私は感じています。
私たち日本人はダシでうま味やコクを出す文化に親しいため、
コーヒーにも適度なコクがあったほうが、舌になじむのではと考えております。
味の趣向はお店によって様々ですので、ドリッパーの種類も含め一概に言えません。
当店はコーヒーに後味の広がりや適度なとろみが欲しいため、このドリッパーを使用しているという考えです。
次回は簡単にですが、プラスチック製と陶器の違いについてお話します。
Lover’s Coffee