会津本郷焼 草春窯 工房「爽」
田崎宏氏制作のラバーズコーヒー、オリジナルカップを販売しております。
一本線、二本線、共に税込2700円。
このカップは、ヒトの舌と同じくらいの幅で作られているため
世間一般のコーヒーカップよりも、幅はとても狭く感じると思います。
当店には果実味を感じるコーヒーが並んでおり、その果実味がスムーズに口の奥へ入っていくよう
このような幅の狭い形状を依頼致しました。
美味しいドリンクを舌全体、そして喉で感じてください。
私は、このカップを制作した田崎氏を羨ましく感じます。
それは、白磁といえば田崎氏(田崎氏といえば白磁)と連想できる点です。
この〇〇といえば〇〇さんというポイント。
〇〇さんという名前の前に、周囲が思い浮かぶ共通の修飾語がつくかどうか。
ものまねといえばコロッケ
漫才のオール阪神巨人
上方落語の桂米朝
そういった修飾語がつくには、制約と本質の追及、そして継続の三つのポイントがあるのではないかと考えております。
田崎氏の場合は、器に色模様をつけず白磁という制約のなか、形状だけで変化をもたせ
そこには実用性や質感など、本質を追及し
それを一筋に継続して作り続けております。
ネタ作りに一途な芸人さんの場合も、その三つを突き詰めれば
いづれ師匠と呼ばれるのではないかと推測します。
男性中心にいえば、仕事のスタイルは生き方そのものではないでしょうか。
幅広い知識、技術、経験で仕事をまとめ上げるゼネラリスト。
幅が狭くても、深く深く掘り下げ専門分野につよいスペシャリスト。
私はコーヒー屋のアンちゃんとしてスペシャリストになりたいけれど、
1年目ということもあり、仕事全体のリズム、経営上の配分、管理する仕組みが掴めていなく、型ができていない状態。
自分はまず型をつくることが先決です。
人それぞれ、道の歩き方には正解不正解なんかないと思います。
ラバーズコーヒーというお店としては、コーヒーという制約のなかで
風味や美味しさ、自店のコンセプト、想いといった本質の追及、
そして、その二つを継続していき、スペシャリストを目指すことが進む道なのかもしれません。
まだまだ全体的に青臭いですが、それをみずみずしさと言い換え
貪欲に歩んでいきたいです。
いつか、コーヒーといえばラバーズと連想していただけるように。
Lover’s Coffee