スポット商品として、一時的に並んでいるコーヒー豆がございます。
コスタリカ ピエ・サン農園 ホワイトハニー という商品です。
ハニー好きの方ならピンときたはず。同じピエ・サン農園のレッドハニーが以前並んでおり、今回はハニー製法の違いということで、お取り寄せ致しました。
収穫された年、作り手、品種、当店での焙煎度合いも同じ条件のもと、生豆の精製方法のみが違うことになります。
レッドハニーは、果肉除去機でざっくり果肉を取ったあとに、生豆を天日干しにします。
一方のホワイトハニーは、果肉除去機の工程のあとに、もう一段階、ミュシレージリムーバーという機械でさらに粘着質を取り除いてから、生豆を天日干しにします。
今までの商品ラインナップには、なかった風味。フレンチプレスで淹れると、色で例えれば白系の風味(白ワインやマスカット)が爽やかに感じ、ローストも豆の芯までしっかり火を入れているため、余韻が長く続きます。
売れ行きは好調で、ピエ・サン農園のレッドハニーはほぼ無くなり、ホワイトハニーの在庫も品薄になりつつあります。秋の新豆の時期には、また紅白揃って並ぶと思いますが、もし興味のある方はお急ぎください。
最近、ローストすることが益々楽しく感じております。
開業当初よりも、火力の扱い方が柔軟になり、各豆のローストをどこのポイントで終えるか、よりピンポイントになりました。そして、その終えるポイントは、以前より若干後ろ側にシフトしております。結果、浅めにローストされた豆は全体の2割になりました。
豆の芯まで火をしっかり入れ、上げるべきタイミングで熱カロリーをしっかり上げなければ、出会わない風味があります。
似た豆が出回っていたとしても、お店によってローストされた豆の表情が違う点も興味深いところ。
それぞれのお客様がもつ固定観念を取り払い、コーヒーを楽しんでください。