反省すること

やりすぎラバーズ 

 

皆さんがご存知のMステに出演しているタモリさんは、どんなイメージでしょうか。

 

きっとそのイメージは、アーティストと軽快にトークをしている、司会に専念したタモリさんだと思います。

間違ってもタモリさんは、司会をしながら自分もトランペットを演奏し、ときには歌い、ダンスし、ときには自分で舞台をセッティングし、ときには自分でカメラを回す、そんなふうに一人で何役もこなしているわけではないですよね。様々なアーティストや専門スタッフが役割分担をして番組が成り立っているはず。

 

しかし、規模が小さい個人店の場合、ひとりで何役もこなさなければならない現実があります。

そう、Lover’s Coffeeの店主も、まさにそのような状態。できるならば毎日ブログを更新したいものですが、手につかず、もどかしい日々です。頭の中で先行しているばかり…。

 

「いやいや、おたくはコーヒーしか扱っていないでしょう」

そんな声が聞こえてきそうですが。

 

カフェや自家焙煎店といったお店のスタイルは様々あります。1年半以上、お店の営業を続けてわかったことは、そのスタイルをはっきりさせないと、持続可能な営業はできないということ。あれもこれもと手を出すほど、人数は変わらないのにマネジメントするスケジュールやオペレーション、商品、その消耗品などが当然増えますから、どこかで無理が生じます。

 

できるならば、カフェとして打ち出すなら店内飲食に専念するべきですし、豆屋として打ち出すなら豆販売に専念するべきです。

豆屋もやり方はそれぞれで、飲食店向けなど、業務用卸に力を入れるお店。ネット販売に力を入れるお店。実店舗で家庭用に特化するお店。それらすべてに販路があるお店。どのお店も土地柄など、独自の考えがあっての形だと思います。

 

 

当店の現状をお話しします。以下はお客様から見える仕事内容です。

1番重要な仕事は午前中のロースト。そしてそれに付随する選別作業。(その販売先は、9割が一般家庭向け)

テイクアウトコーヒーの販売、店内メニューの提供、ドリップバッグや抽出器具などのコーヒーグッズ販売。

コーヒー教室の開催、イベント出店や出張でのコーヒー提供。etc…。

 

一方、お客様から見えない仕事内容は、例えば焙煎機のメンテナンス。(時間と労力が必要で、とても大事)

そのほか

発注、各支払い、事務作業、給料計算、ブログ更新、店内やトイレの掃除、新メニューや新商品の考案、テストロースト、コーヒー教室の資料づくり、コーヒーカルテの管理。そして、戦略を練ること。etc…。

 

たとえ、当店の扱う商材はコーヒーひとつであっても、その提供の仕方、関わり方が幅広いのです。そもそも、ローストとエスプレッソを同一人物が扱うお店はなかなか見当たらないはず。

 

そのなかで、この先を考えると、店内メニューを提供する当店側のスタンスを伝えなくてはいけないなと感じてきました。

カフェ利用を目的にいらっしゃる方、特にお友達同士でおしゃべりをされたい方にとっては、店内のテーブル席は少ないですし、お菓子類も限りなく少ないため、戸惑うケースも。

一方、コーヒー豆を目的にいらっしゃる方にとっては、3台分の狭い駐車場がいつも40分以上埋まっており、利用しづらいと感じてしまうケースも。

 

コーヒーに触れる間口は広くても、キャパシティが相応でなくなってしまったのです。

 

当店内には、お1人でコーヒーを飲む方も多くいらっしゃいます。私どもはお客様に少しでも息抜きをしてほしいという気持ちもありますし、沢山のお話をお聞きできることは楽しいことです。

 

「俺の前世は、スナックのママだろうな」、そう思っています。

 

しかし、店内メニューを提供しながらママ役も全うし続けるとなると、前述のお客様からは見えないが、やるべき大事な仕事が後回しになります。そうなると、削るものはただ1つ。私のプライベートが無くなります。休日は幻となり、顔はどんどん痩せていきます。好きな仕事ですので、苦ではないですけどね。

 

 

大きな企業と小さなお店の分かりやすい違いは、役割分担があるかないかだと思います。

コーヒー関連の大きな企業なら、ロースト専門の部署があって、店舗でのコーヒー抽出や販売のスタッフがいて、大きい街には複数の店舗を構え、そこには店長という中間管理職を置き、新商品を開拓するバイヤーやメニュー開発、広報や財務など、表舞台には立たない方々が会社を支えていて、そして、経営に専念している社長さんがいます。

 

一方、マネージャーでもプレイヤーでもある駆け出しの個人は、自分を七変化させていくことが生きる術。

身体も気持ちも脳みそも、スタミナ勝負。店主がヒトとして潰れることは、お店自体が潰れることとイコールなのです。

 

 

だから今、もっと持続可能なお店とするために、模索しています。

 

 

コーヒー豆やテイクアウトコーヒーの販売、そして、淹れ方レクチャーなどの普及活動が当店の柱。その形のなかで、どうしても店内でコーヒーを楽しみたいという需要にどうお応えしていくのか。

難点は、お客様にとって何を満足と感じるかはそれぞれ違うということ。ご友人とおしゃべりをしたいのか、それともその相手はスタッフなのか。何も話さず、お気に入りのコーヒーを飲みながらその場に浸りたいのか。目的の違う方々が、限られた店内で丸く収まるということは、なかなかないのです。

 

 

私が心地よいと感じているのは、駄菓子屋のおばちゃんと子供たちの関係。

おばちゃんは、子供たちに毎回一言二言話しかけるけど、そこまで深堀りはしなく、子供たちもお菓子に夢中で、おばちゃんと深く話すことはありません。それでもおばちゃんは、その子たちの名前とどの辺に住んでいるかくらいは分かるし、何のお菓子が好きか、その他要望もなんとなく把握している。子供の頃の私は、100円という限られた予算で、当たり付きである1個10円のヤッターメンを10個買い、どれだけお腹いっぱいにできるか、そんな大したことないことを力説していました。

逆に子供たちにとってのおばちゃんは、生態はよく分からないけれど、自分の親類以外で、チビの頃から学生服を着る歳まで自分を見ていてくれている、そんな不思議な存在だと思います。なんかホッとします。

 

当店のやりとりは、いい大人同士。駄菓子屋の風景とは違いますが、深くは入り込まないけれど、どこか体温を感じるような雰囲気に、フラッと寄る感覚でお越しいただけると嬉しいです。店内メニューを急に廃止することは致しません。話し込む場というよりは、日常を少しだけ忘れる給水地点としてフラッ、サクッと利用していただけると、お店全体としても格好がいいです。

 

その結果、お客様とコミュニケーションを取りながらも、私たちはもっとコーヒーと向き合えるし、「癒しとエールを」買える店として価値を高めることができると期待しています。

 

私の満足は、”納得”。

コーヒーと同じようにwell balanceを大事にして、納得いく仕事を心がけたいと思います。

 

 

 

 

Lover’s Coffee

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