私には、毎晩のように聴いている曲があります。それは、ちあきなおみさんの「紅い花」。明日のジョーのようにエネルギーを使い果たす日々のなか、好きでやまないこの曲で自分をチューニングし、1日を終えています。もちろん、この曲と私の年代は違いますし、彼女の全盛期を知っているわけではありません。只々、初めてこの曲を聴いた瞬間から虜となり、彼女に対して憧れに似た感情を持つようになりました。彼女の魅力については私のボキャブラリーでは到底表現しきれないので割愛します。
いつか「紅い花」のようなコーヒーを、お店を、つくりたい。もはや何を言っているのか意味不明なのだけれど、流行りのスタイルとか、品評会上位の高価なコーヒーだからいいとか、そういうことはどうでもよく、年数が経ってもLover’sCoffeeらしさというものを確立させたいのです。コーヒーでいえば、際立った風味と甘さ、それらの余韻。Long after taste。店内の雰囲気でいえば、慌ただしさを忘れ、ふと我に返る空気…。心が温まること…。もはや感覚の話でしかないのだけれど、ぜひ1度、すでに馴染みのある方はもう1度、この曲を聴いてみてください。
「意味はちょっとわからないけれど、Lover’s Coffeeはこの曲のような何かを、らしさを追い求めているんだな」
そう感じ取っていただけると、私は嬉しいです。
Lover’s Coffee