そろそろ汗ばむ陽気になるであろうゴールデンウイークを節目に、当店もアイスコーヒーを始めました。
事前にお客様から、アイスコーヒーについての需要をお聞きしたところ、夏場でもホット派で、アイスはあまり飲まないという声が意外に多くありました。その先の理由まではお聞きしませんでしたが、私なりにいくつか仮説を立てました。
その仮説は
①、アイスコーヒーは味がどれも似ていて、飲む前から味の予想が容易につく。
②、氷で薄まることが面白くない。
③、すぐ飲み終わってしまう。
④、(特に女性は)体を冷やしてしまう。 お腹が“キンキン”になる。
だいたいこの辺りかなと思います。
当店はこれらのイメージを払拭するために、ふたつのしかけを試みました。
ひとつ目は、よくあるキレ重視の苦みは狙わず、果実感やチョコレート感を連想させるコーヒー豆を使用することです。
夏場は甘いジュースやアイスクリームをよく手にとるため、糖分を多く摂りがちです。さらにアイスコーヒーにまでミルクとガムシロップを入れると、糖分過多の日常になるかもしれません。なるべく余分なカロリーを控え、お体を大事にして頂きたいと思います。もちろん、ミルクとガムシロップはご用意しておりますが、素材自体のほのかな甘みもお楽しみください。
ふたつ目は、水出しコーヒーにより約4時間かけ、じっくりコーヒーのエキスを抽出。アイスコーヒー特有の苦みは少なく、非常にまろやかに仕上がります。そのエキスをボトルに詰め替え、冷蔵庫にスタンバイさせておきます。
さらに、店内の少ない席で楽しみたいお客様には
コーヒーにある程度の冷たさと、珍しい口当たりを体感していただくため、錫(すず)のカップでご提供。
錫は熱伝導率が高いことで、アツさ、冷たさがダイレクトに伝わり、口当たりも不思議とまろやかに感じます。
そのカップをあらかじめ氷で冷やし、その後氷を取り除いてから、コーヒーのエキスのみを注ぎます。
これで、コーヒーは冷えすぎてもなく、薄まりもしません。
当店のアイスコーヒーは、冷たいものを喉に流し込むような飲み方ではなく、冷たすぎず風味豊かなエキスを“ちびり、ちびり”と楽しんで頂きたいです。
これからの夏、体に無理なくアイスコーヒーを楽しめることでしょう。
これから暑い日が続きますので、今後ちょくちょくと当店のアイスコーヒーをご紹介して参ります。
ぜひ、この「優しさ半分」のアイスコーヒーをご賞味ください。
Lover’s Coffee