私は爽やか担当の小遊三が好き。ブルーが似合う。
いやいや、シュッとした円楽がイイわ。
やっぱり歌丸師匠でしょ。
皆様、それぞれお好みがあると思います。
当店が扱っているコーヒーもお好みで左右されます。どうせなら10人中10人のお好みに、ドンピシャでヒットさせたいもの。
しかし、現実はそう都合よくいきません。
「ぜひ、これを飲んでみて下さい」
張り切ってコーヒーをお出しすると
「私はこの風味、好きです」という嬉しい声をいただくこともあれば
「私には合わないかも」こんな声もございます。
今までは、そういった一つ一つのご感想に対して一喜一憂しておりました。
それがある夜、友人といくつかの日本酒を飲み比べした際に、ハッとさせられました。
ある友人は、酸味やインパクトがある香りのお酒が好きだと言い
ある友人は、インパクトは控えめで、水のようにスーっと入るお酒が好きだと言います。
どのお酒も基本美味しい。しかし、飲み手の好みは別れたのです。
そこで気づいたこと。それは、人それぞれお好みはあるにしても、それ以前の一定ラインの基準が必ずあるのではないかということです。
よい日本酒やよいコーヒーに共通する一定ラインの基準とは
味のきれいさ(雑味のなさ)と、後味に甘さがあるか否かだと思います。その2つがクリアされた上で、はじめてお好みうんぬんが語られるはずです。
ヒトのお好みも同じだと思います。ヒトでいう大前提の基準は、誠実さや思いやりがあるかといったことであって、ワイルド系がいいとか、カワイイ系がいいといった個性の部分は、人によって別れるはずです。
そこに気づくと
「このコーヒー豆は、このコーヒー豆のファンでいらっしゃるコアなお客様のためにローストするんだ」
というピュアな気持ちでローストできるようになりました。
そう思うと同時に、大前提の基準である
・味のきれいさ(クリーンカップ)
・後味の甘さ
・そして新鮮さ
この3つは裏切ってはいけないと再認識致しました。
「じゃあ、ラバーズコーヒーの個性って何なの?」
その問いには
・ブレンドコーヒー
・コーヒー体験(格別な家飲みの普及、コーヒーの扉を開けて差し上げること)
結果、癒しとエールを感じていただけるのか…。
この2つの展開だと考えております。
そこで中心に扱うものは、コーヒーという1つのものしかないのです。
結論をだすために、いつもエネルギーを使っております。
そのなかで、いつまでも揺るがないこと
やっぱり私は
小遊三が好き!
Lover’s Coffee