当たり前だけど
美味しいコーヒーづくりに大事なコト。
それは定期的に行う焙煎機のメンテナンスです。
ロースターの仕事は、青々とした生豆をただ単に茶色に焼き、商品として並べればいいわけではありません。
皆さんもこの夏、BBQで肉などの食材を焼いたと思います。
そこでの火おこしや、食材に火を通す際、
いかに空気の通り道をつくればいいのかとか
どれだけ強制的に風を送ればいいのかとか
色々と工夫したはずです。暑かったでしょうに。
コーヒーのローストも似たような原理を働かせるため、それを邪魔しないよう機械をキレイにするのです。
今回は地味な写真の羅列ですが、美味しいコーヒーのために、どういったメンテナンスが日々行われているのかを知って頂きたく、記事に致しました。
当店の焙煎機は、大阪のメーカーであるフジローヤルの半熱風式、3キロ釜。
熱源は、圧力が安定していて微調整が可能なプロパンガス。
味のコントロールはこのLPガスの火力調整と、安定した排気能力が大きなポイントとなっております。
もし、ローストで意図した味が再現できなくなった際、メンテナンスの不備が原因でなければ、他の原因を探ることができます。
なにも難しいことはなく、コーヒーのカスや灰、油分を取り除くことが主な作業です。
要の排気ファンを取り外し、カスを取り除き
燃焼室の灰を取り除き
ダクトを全部ばらし、きれいな空気の通り道を。
ばらしたということは、組み直しもあり
グリスを塗ったり、フィルターをすべて洗い
もうこの辺りまでくると、ビールのことしか頭にありません。
あとは輝くまで磨き上げ
気づけば軽く2時間越え。
「なんで楽しいはずの休日にこんなことしてんだろ…」
そうブツブツ独り言を言いながらも
ピカピカになった焙煎機を見れば
「ウチはコーヒー1本で食べていくんだっぱい」
そんなプライドに似た感情をもつようになります。
華がない内容ですが
ラバーズコーヒーの商品は、こういった地味なメンテナンスがされた上でローストされていることを
1度でいいから、お伝えしておきたかったのです。
どこかで見たことがある横文字の情報を見て
「あー、あのコーヒーね。わかるわかる」
そう早々に判断せず、ラバーズコーヒーが仕上げたコーヒーはどうなのかといった観点で召し上がって頂けると
大変嬉しく思います。
これからホットコーヒーのシーズンとなりますので、より集中してローストに励みます。
皆様が美味しくコーヒーを飲む姿を想像しながら。
Lover’s Coffee