2017年 夏
9歳のハンサムな男の子にご来店いただきました。
彼曰く
夏休みの宿題であるレポートを、当店を題材にしてまとめたいとのこと。
彼はご近所さん。夏休みの午前中に漂う、コーヒー焙煎の香りがとても気になっていたようです。
そのご依頼だけで私は嬉しさがこみ上げ
ぜひドリップコーヒーを体験してほしいと、逆にこちらからお願い致しました。
素直にまっすぐな気持ちでコーヒーを淹れる姿。
そして
「高校生になったら、ラバーズコーヒーでアルバイトをさせてほしい」
その一言に胸を打ちます。
私は感動したと同時に、ハッとさせられました。
彼は5年くらい先の近い将来をちゃんと考えていたのです。それも澄んだ目で。
私も子供のときは、中学生になったらあれをやりたい
高校生になったらこうなっていたい
と、希望を描いておりました。
きっと
学生のうちは3年とか4年とか区切りが決められていたから、先を見据えていたのかもしれません。
今は社会人。ましてや自営業。決められた区切りなどありません。近い将来の目標設定を忘れていたのです。
お店をオープンさせたことでガムシャラになり、気づいておりませんでした。
10~20年先のことなんてまったく分かりませんが、
3年という近い将来なら目標をたてられるはずです。
理想形に至っていなくても
売上がガツンと上がらない月があっても
目標に近づく仕事ができたのなら
無問題!
そう考えたいと思います。
望遠鏡で
近い将来の自分やスタッフ、お店の姿をのぞき見し
もしその姿がカッコよく映ったのなら、今やるべきことを一生懸命にできるはずです。
この夏、9歳の男の子に大切なことを教わった気がします。
先生
ボクのレポートはこんな感じでよろしいでしょうか。
Lover’s Coffee