去る9月20日、21日
東京ビッグサイトで開催された「SCAJ2017」というイベントを見学して参りました。
この「SCAJ2017」とは、日本スペシャルティコーヒー協会が主催であり、各企業、組織が展示ブースやセミナーを開いたり、コーヒーの競技会を見学できるというもの。
コーヒー好きには刺激的、且つ夢の国でもあります。
私はこのSCAJを見学して今年で10年目となり、今回は初めて独立した立場での視点で会場を回りました。
私の1番のお目当ては、バリスタ競技会の見学。去年までは
「ああ、キラキラしていてカッコイイ」
その憧れの気持ちだけ。
それが今回からの自分は、予選に挑戦しようと思えば挑戦できる立場になり、憧れだけではない感情を覚えたのでした。
それは、そびえ立つ山がいかに高く険しいのかを、想像できてしまったからです。
例えると、プロ野球選手になることが夢であった少年が、まず甲子園に出場すること自体大変なことだという、そんなツラい過程を想像できた感じでしょうか。
「なぜ山を登るのですか」
「そこに山があるから」
1度はこんなセリフを言ってみたいもの。べつに、その山は登っても登らなくてもその人の自由。
山の標高はとても高く、山道には崖や沢、途中では濃霧や猛吹雪にもあうでしょう。幾度も立ち往生するはずです。
ただ、その山を登りきれば、想像できない景色が広がっていることは確かなこと。
私がその山に挑戦して得るであろうことは、
知識や技術、経験、繋がり、自信、自店の発展、お客様への付加価値など、計り知れないと思います。
挑戦するとなると、今まで以上にプライベートの時間は減り、友人や周りからの誘いに何度も断ることがでてくるでしょう。周りを見て、何が自分の幸せなのか、途中分からなくなるかもしれません。
もちろん、山頂まで登りきれるという保証はまったくないのです。
今回、半べそをかいて非常にカッコ悪いのですが、
なんだかんだ言って
結局、山を登ることになるのだと思います。今のうちに吐くもの吐いておかないと、胸やけがするのです。
来年の予選を通過すること自体、難しいことだと承知しておりますが
この創業期、自分で自分の失敗を迎え入れるぐらいの気持ちでチャレンジしておかないと、あとで後悔するのだと思います。
だから、これから
基礎をしっかり固めて、長い長い山登りを始めます。
何も言わず、密かに応援よろしくお願い致します。
Lover’s Coffee