2月から期間限定商品として、福島県三島町に菓子工房を構える「空色cafe」さんのチョコレートを販売しております。
ビター系の「LOVE CACAO」
スウィート系の「AMANDE」
ホワイトチョコとドライフルーツを使用した「SKIP」
3種類の有機チョコレートです。素材自体の美味しさが感じられ、オススメしております。
ぜひ、コーヒータイムにいかがでしょうか。
今までコーヒー関連しか扱ってこなかった当店。
導入当初は、バレンタインの対象商品としてお取り寄せしました。この記事を書いているのは、2月上旬です。
実は、この序盤の段階で2つの改善をしております。
仕事を進める上で、PDCAサイクルってありますよね。
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
当初のPDCA
Plan‥
世間はバレンタインだから、当店も女性をターゲットに。
当店はコーヒー屋だから、ドリップバッグとのセットで販売しようと。
プレゼントで送った際、コーヒーとチョコの組み合わせでコーヒータイムを提供できるのでは。そんな考え…。
Do‥
バレンタインギフトという名目で、ドリップバッグとのセットが条件で販売。
どんなものかと楽しみにしておりましたが
Check‥
レジのすぐ横に置いてあっても、結果、なかなか手に取ってもらえません。
ここからの気づきが大事なところです。冷静にお客様をよく観察しました。
すると、なぜこんなシンプルなことを気づかなかったのでしょうか。
当店を通ってくださる方は、ざっと見て半分以上が男性だったのです。
手に取る方が少ないのは当たり前です。男性は自分でチョコを購入したくても、店側に「バレンタイン」と謳われたら手に取れないのです。
そして、原因はもうひとつ。店側がドリップバッグとセットにする形にしていたため、ドリップバッグのコーヒーを飲まない方にとってみれば、それが余計な存在だったのです。
普段ドリップバッグを手に取るのは、ご友人へプレゼントで送る方、抽出の道具を持っていない方だと思います。
また、カップコーヒーがお目当ての方にとって、それは必要ないのでしょう。
セット販売にしたことで、チョコが自由度の低い商品となってしまったのです。
チョコ自体には、関心を示すのに…。セット販売をするなんて、なんてスケベな考えでしょうか。
そこに気づくと
Action‥
名目をバレンタインギフトから「2月の期間限定商品」へ変更。
そして、チョコをシンプルに単品で購入できるようにしました。
すると、いつものお客様方(半数以上が男性)が
「ボクも」
「俺も」
「ワシも」
変更前とうって変わって、チョコを手に取る方が次第に増えていったのです。
「コーヒーにはやっぱりチョコだよな」と、一度に3袋購入する男性も。
また、チョコ単品としたことで、テイクアウトのコーヒーとチョコ、いつものコーヒー豆とチョコなど
この商品を選ぶ自由度が増えたのです。
今回の自分は、2月14日前だからバレンタインとして女性をターゲットにするという、世間の常識に縛られておりました。
商売の基本である「誰に、何を、どのように」の「誰に」の部分。
自店のお客様はどんな方々が多いのか、そして、その方々はどんな購買行動をとるのか、客観的に捉えていればよかったのです。
また、当店は目立たないお店ですから、バレンタインとうちだしても、ほんの一握りの方々にしか知れ渡らないでしょう。
当店が人通りの多い商店街や、スーパーなど大型店の中に出店していれば、べつでしょうが。
バレンタイン期間に男性へチョコを販売したとしても、犬のおまわりさんに捕まるわけではありませんから、
当店のような小さいお店が常識と外れたことをしても、構わないと思います。
今回は、自店のお客様を見つめ直す、とてもよい経験をさせてもらいました。
PDCAはサイクルですから、回し続けて改善していけばよいと思います。
ラバーズコーヒーに通ってくださるお客様
ちょっぴり甘くて
ほろ苦い
そんな初恋のようなチョコレート。
数に限りがありますので、お早めにお求めくださいませ。
Lover’s Coffee