いらっしゃいませ。
7月の定休日は毎週水曜と木曜となります。
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「期待と向き合う」
皆さんは普段「期待」とどう向き合っていますか?私は今まで期待を抱くことそのものに対して疑問を持っていました。なぜなら、人が落胆する理由のほとんどが「こんな人(物、環境)だとは思わなかった」、「こんなはずではなかった」という想像と現実との大きな差によるものだと思うからです。親と子、男と女、上司と部下、監督と選手、お店とお客、あらゆる関係でこの期待という感情が介在します。
ありのままを受け入れてくれる「応援」ならいいのですが、過度な期待ともなると、受ける側はきっと負担でしかないと思います。メダル候補のオリンピック選手が予想外のところで負けてしまうと、インタビューで謝ってしまう場面がありますが、典型な例ではないでしょうか。
満足感の評価も厳しいと思います。そもそも期待をかけられていないと、結果が良い度に評価は加点方式で右肩上がり。逆に期待値が高過ぎると、良い結果は当たり前、良くない結果となると評価は減点方式で右肩下がりという具合に。
ちなみに、当店が初めてのお客様を落胆させてしまう例としては、カフェとしてのご利用や、紙コップによるコーヒーのお持ち帰り需要が叶わないこと(内容を変更して大変申し訳ありません)。そして、閉店時間が近いと焙煎されたコーヒー豆の在庫が少なくなること。最近ではすべて売り切れ、なんて日もございます。1日に生産できる新鮮なコーヒー豆の量には限りがあることをご理解いただけたらと思います。
このように「期待」というものに対して、消極的、否定的に捉えていた私でしたが、最近考え方が変わってきました。それは、たとえ期待を受けた側が100%応えられなくても、そこに誠意が存在したかどうかで結果は変わってくると感じたからです。「期待するものと違っていた」、そこまでは仕方ないのですが、そこに誠意が無かったり、手を抜いている感覚が露骨に見えてしまうと、人は落胆するのだと思います。
最近、そこにやっと気づくことができました。期待する、されるということは良し悪しも含め、人間の性(さが)として仕方のないこととも感じています。なにせ、商売の世界は期待されてから初めて勝負ですし。嗜好品の商売は、想像と現実の差をどう評価されたかの毎日です。厳しいッスよ。
「期待」とはとても人間臭くて複雑な感情なのだけれど、感謝というフィルターを1枚通すことで双方が落ち着いて向き合えるのではないでしょうか。
誠意、手を抜かない、感謝。やはり、オチは単純なことに行きつきます。
Lover’s Coffee