当店のカウンターには、コーヒー豆の量やお湯の投入量、時間、お湯を注ぐタイミング(途中経過)などを事細かにまとめたドリップレシピがございます。深掘りすれば沢山のポイントがあるのですが、お湯の投入量に関して簡単に説明しなければならない点がございます。
当店が推奨している1杯分のレシピは、コーヒー豆11gに対して出来上がりが150㏄(ml)の分量です。それならば、注ぐ専用のドリップポット(ケトル)に150ccを入れてからドリップを行うのかというと、そうではありません。ドリップポットには、抽出量よりもだいぶ多めのお湯を移し替えておきます。お湯を注ぐときのドリップポットの角度は、少し傾ければお湯が出るくらいが最適です。そのため、ドリップポットを購入する際は、抽出量に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
当店のドリップ方法は、挽いたコーヒーが入ったドリッパーとサーバーを、スケール(計量器)に乗せた形が標準となります。その状態でスケールを0gに設定します。
そこから当店のドリップレシピに沿ってお湯を注いで頂きたいのですが、最終的には150gまで注ぐのではありません。たしかに水1gは1ccなのですが、実はペーパーとコーヒーの粉がお湯を吸ってしまうのです。しかし、そのへんは私が実証済み。スケール上で170gまで注げば、実質サーバーに抽出されたコーヒーは、150ccとなります。ペーパーとコーヒーの粉が20g(cc)のお湯を吸う計算となります。
※170gまでお湯を注いだら、その最後のお湯は落とし切ってください。よく、最後のお湯は落とし切る前にドリッパーを外してしまう方法がありますが、当店のドリップレシピには、後述する予定の雑味が出ない制限時間というものがあり、その時間内に収めれば、最後まで落とし切っても雑味がでません。落とし切る前にドリッパーを外してしまう方法は、時間を基にした注ぐタイミングなどの途中経過が統一されておらず、とりあえず抽出量の目盛りまでコーヒーが到達したら外すという具合です。
1杯分を毎回170gまで注ぐように統一すれば、濃度のバラつきはだいぶ改善されるでしょう。濃度のバラつき改善に関しては更にポイントがあるのですが、今回はここまでと致します。
また、お会いしましょう。さようなら。
Lover’s Coffee