会津坂下町で洋服の修理を請け負うリペアハベルさんとラバーズコーヒーのコラボ企画が始まっております。かつてお客様が着ていた思い入れのある洋服を当店へ持参して頂き、オリジナルのエコバッグを作るこの企画。今回は店主である私が実際に依頼した例に沿ってご紹介します。
私が選んだ生地は、ディッキーズのワークパンツです。
種類にも依りますが、ワークパンツは後ろのポケットが大きかったり、ループという輪っかが付いているものがあります。今回はリペアハベルさんの考えにより、この大きなポケットとループをバッグの表面に取り付け、加工することに。
持参して頂いた洋服を使うだけでは強度は弱く型崩れしてしまうため、自立するよう芯や裏地を入れ、補強しております。ちなみに、お客様がバッグの洗浄を繰り返しているうちに、どこか壊れたりした場合は当店へ修理に出してください。修理のプロが作るエコバッグですので。
このバッグの標準デザインは4点ございます。1点目は、リペアハベルさんとラバーズコーヒーのコラボ企画ということで、金色のタグが付きます。
2点目は、当店のロゴマーク(油性スタンプ)がその作られるバッグの1番バランスのよい箇所に押されます。ジーンズ生地なら白のインクです。どうしてもこのマークがいらない場合は遠慮なく言ってください。
3点目は、スマホなどが入る内ポケット。
そして4点目が、クラッチバッグの持ち方が楽にできるよう、指を通すベルトが付きます。
この4点が標準装備となります。ちなみに、お客様自身の「洋服のこの部分をバッグのデザインとして、どこかに取り入れてほしい」、そんなご要望があれば、お申し付けください。私事で恐縮ですが、私がジーンズを選ぶときは、たとえ復刻版でも「赤耳」という赤いステッチがあるものと決めています。私はこれが好きでたまらないのです。
例えば、「この赤耳をデザインに取り入れてほしい」こんなご要望でもいいんです。でもやっぱり、リペアハベルさんにすべてお任せすることが1番安心なんですけどね。
なんとなくでも、このエコバッグ制作の詳細をお分かり頂けましたでしょうか。このバッグは、純粋に自分のためだけのバッグです。「赤耳、なんだよそれ」。他の人からすれば、赤耳だろうが何の耳だろうがどうでもよいことなのかもしれません。あえて他の人に口で説明することでもないでしょう。しかし、自分がかつて愛していた服を今度はリメイクしてまでも使い、愛し尽くす。こんな素敵な自己満足がこのバッグに詰まっております。自分で自分を秘かに誇るのです。もちろんエコは素晴らしいのですが、悦に浸るこの感覚こそが、このバッグを作る意味なのかもしれません。
Lover’s Coffee