今だけの大粒助っ人。今だけとはどれくらいの期間かと言いますと、おそらく12月の前半には商品として消えてしまうコーヒー豆がございます。それが、「ニカラグア・カサブランカ農園 パカマラ種ナチュラル」です。いつも並んでいる商品だと錯覚してしまいますが、それは同じ農園のカツーラ種ナチュラルであり、この品種違いの商品を販売しているのが今だけとなります。
このパカマラ種とは、非常に大粒の生豆であり、味覚の、特に量感に関して言えば、重たさがあり、他の品種とは一線を画する印象。量感とは、例えば、2種類の豆を同じグラム数で量り、同じ挽き目で抽出した場合、味が凝縮し密度を感じるコーヒーを、「より量感がある」と私は言ったりしています。これ合っているのかなあ。
焙煎は、爽やかに果実味を感じるよう、中煎りで仕上げております。このカサブランカ農園のナチュラルは、当店のブレンド「Lover’s Coffee #1」に配合されており、赤ワインの風味を担うため、大変重要な役割となっております。いつもの#1ブレンドは、カツーラ種のナチュラルを、そこに今だけパカマラ種のナチュラルを代替していることで、私の求めるブレンドコーヒーの質感にかなり近くなっていると感じております。豆の状態でこの#1ブレンドを購入されたお客様は、この大粒助っ人が知らぬ顔で交ざっていることを見つけてみて下さい。
私の性格上、あまり店頭で主張しないのですが、明るい果実味がお好きな方は、カサブランカ農園のパカマラ種単体を、落ち着いた果実味がお好きな方には、#1ブレンドをいかがでしょう。いや、ナチュラル精製は向き不向きがあるので、一度試飲して試されてみてはいかがでしょうか。
Lover’s Coffee