商品のこと

#1ブレンド、リニューアル。

皆様は「渋み」という言葉に対してどんなイメージをお持ちでしょうか。おそらく、それは必ずしも良いイメージではないと思います。

コーヒーで言うと、渋みとは、ハンドピックをせずに欠点豆が混入された生豆を焙煎した場合や、生豆の水分抜きが上手にされていない焙煎、または、焦げるほどの深煎りなど、されるべきではない操作の結果により生じます。

コーヒー店では渋みという言葉が敬遠されるなか、私は、今回の「#1ブレンド」の配合を再調整するにあたり、意味をプラスに捉えた渋みに挑戦しました。それは、赤ワインのタンニンがもつ良い渋みです。もともと私は、タンニンが効いた重ための赤ワインが大好きであり、開業前から「こんな魅惑的な風味をブレンドコーヒーで表現できないものだろうか」と、ずっと思い描いておりました。

 

 

これまでも赤ワインをイメージとする#1ブレンドは商品化しておりましたが、どうも完全ではないなと感じておりました。その原因は、配合にエチオピア産のナチュラルを使用していたからです。この豆は、赤い果実の風味は適しているが甘さの印象が強く、その存在感があまりにも大きい。バラエティ番組に出てくるアンタッチャブルの山崎氏のように、その場の雰囲気をひとりで持って行ってしまう。

だから、今回の配合調整では、甘さが豊富なエチオピア産は使用しないことを自分に課しました。配合は、グアテマラ産とニカラグア産のナチュラル精製、そして、ケニア、ホンジュラスの計4種類。肝心の渋さに関しては、わざとお粗末さんに仕上げるのでは決してなく、この4種類を慎重にベストポイントで焙煎し、配合の比率による風味の重なりによって表現しました。コーヒー豆各々のベストな風味を理解しているゆえ、それらの共通項を重ね合わせた組み合わせでございます。

 

 

今回の配合調整により、自分なりには、良い意味での赤ワインの渋さに近づけたと思います。あとは、重たさだけが少し足りていない気がしております。そこに対しては、この秋冬に入荷してくる新豆によって、どう補うことができるだろうか。

当店が1番力を入れている#1ブレンド。どうか、長い目でもってお付き合いください。

 

追記:S馬様、U川様、J林様へ。コーヒーかすのご提供、ありがとうございました。

 

Lover’s Coffee

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