皆さんは、ブレンドコーヒーに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
ただ単に個性が弱く、飲みやすいだけのイメージでしょうか。あるいは、単一農園の商品よりも、なぜだか割安に手に入るようなイメージでしょうか。
焙煎とブレンディングを担当している店主の私は、これらの点のようなブレンドコーヒーに対して持たれるネガティブでおとなしい印象を払拭させたいと、日々強く感じております。
当店は、日々焙煎したての豆を販売し、焙煎前と直後のハンドピックもアホみたいに真面目に行っているけれど、これらはどうしても店の個性(長所)としては弱いものです。では、単一農園の商品をバラエティ豊かに揃えれば良いのかというと、消費者から見れば、日本全国のスペシャルティコーヒーを扱うお店はどこも同質であるかのように映ってしまいます。また、消費者が評価する品質の総合点とイメージが「ブレンド < 単一農園」という構図であり続ける限り、当店は異質な存在として認知されることはないのです。
そこでこの度、私が考える個性豊かなブレントとして、「Ninety (points)」という商品のご提供を始めました。名前の由来は、(あくまで自己評価ですが)味覚評価100点中90点以上のコーヒーを目標にするといった意味合いからです。スペシャルティコーヒーの酸味に関しては、どうしても明るさや爽やかさが評価されるため、今回は業界の傾向に沿ったものとしてブレンドを作製しました。特徴は、主張する香り(カシスやオレンジ)と長い余韻、そして、ブレンドならではの風味の複雑さ、この3点です。
また、ブレンドは割安という固定観念を私自身が取り払うために、普段は主役級であるコロンビアとケニア、エチオピアの高品質な豆を惜しみなく使うことを決意。したがって、値段は普段より高めの設定でございますが、一度試されても価値があるのではないかと思います。是非、お召し上がりくださいませ。
110g:1200円、220g:2400円
Lover’s Coffee