いらっしゃいませ。
4月のお休みは毎週水曜と木曜ですが、29日(水)のみ、10:00~17:00の短縮した形で営業致します。
今月も宜しくお願い致します。
利他 と 利己
今月1月下旬から2月中旬の3週間、お店を開業して初めてと言っていいくらい、過労による体調不良となった。決して新型ウイルスではない。年末年始の疲れをずっと引きずったまま、自分をごまかし続けた結果であった。原因不明の両まぶたの腫れが引かず、こんなにも自分が惨めだと感じたことはなかった。いつ回復するか見通しがつかず、臨時休業の札を貼り続ける日々。お客様と自分の体に謝るしかなかった。
ただ、この期間でひとつのことに気づくことができた。それは、多くの方々から心配の声を頂いたことで、ようやく自分の仕事は「利他」であることを認識できたことだ。自分のやりたかったことを仕事にしたことは、間違いではない。それでも、理念やコンセプトを打ち出すこと自体利他の始まりだと考えているし、綺麗ごとに聞こえるが、日々のローストも常にお客様を想っての仕事だ。決して「利己」ではない。利己的ならば、自分を変に可愛がり、妥協し、あらゆることを65点程度にまとめてしまうと思う。無くても生きていけるものでも、いや間違った、無くても生きていけるものだからこそ、常にベストに仕上げお迎えしたい。
私はたとえ「好き」を仕事にしたとしても、利他と利己の割合を9対1ないし8対2程度にしないと、ビジネスにならないと考えている。「利己」がもし半分以上を占めてしまえば、それはもはや趣味の延長でしかないと思う。では、私の1割や2割の利己は何かと言われれば、それは完全なる自己満足の「納得と充実」だ。私の利己は、究極的にこれだけで十分なのだ。
本心はエスプレッソに再挑戦したい。でも自分にとってのエスプレッソは、まだ「利己」だ。まずは、ベストポイントでローストされた新鮮なコーヒー豆とそれを活かすノウハウをご提供することが「利他」としてやるべきこと。それが板に付いてきたら、エスプレッソに再挑戦してもいいと思う。エスプレッソが利他的に日常のものとして求められたら、Lover’sCoffeeは私にとって天国のような職場だ。
利他 と 利己
何でもOKという意味ではないが、Lover’sCoffeeはほぼ利他的でありたい。まず利他に徹し、ほんのおまけで利己を感じる程度がちょうどよいのではないだろうか。
そんなことをだらだら考えているうちに、世間は新年度のスタートを切っているようです。
Lover’sCoffee