焙煎日誌

焙煎日誌 9/5 大安

今まで経験してきた沢山の失敗を活かす。

ここでいう失敗とは、直接お客様にご迷惑をおかけするような最悪の事態ではなくて、自分の理想から外れてしまったときのような小さなコケ方ばかりである。試行錯誤を繰り返すから、そのぶん失敗は山のように積み上げた。

失敗の経験は毎回頭に置くが、気持ちだけは常に新たに。部活動と一緒で、毎日目標を持って取り組んでいると、あるとき自分でも驚くような成果を出すときがある。それが、本日9月5日の焙煎すべてだ。特に、中煎りの各種は華やかさと完熟果実の甘さが両立しているはず。

コケたときは分かりやすく落ち込むが、すべてベストに仕上がったときの気持ちというのは、なんとも形容しがたい。「幸せ」とかそんな生ぬるい言葉ではない。岡本太郎氏の言葉を借りるならば、それは「歓喜」かもしれない。

バブル期の旨味は知らない。私には、仕事ならではのこの「歓喜」を味わえることができれば十分である。究極の自己満足は、いくらでも呼び起こすことができるではないか。

 

追記:T田様とH様へ。コーヒーかすのご提供、ありがとうございました。

 

Lover’s Coffee

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