いらっしゃいませ。
12月のお休みは毎週水曜と木曜ですが、30日(水)の最終営業日のみ、10時から17時までの短縮した時間で営業します。
年始の営業日程はまた後日、お知らせ致します。
「斜め向かいの郵便屋さん」
ウチのお店の斜め向かいには、いつも大変お世話になっている郵便局がある。郵便物を出したり、商品を発送したり、ATMを利用したり。何かとお世話になる頻度が多い。
冬が始まり小雨がぱらついたある日、私はいつものように入金の確認や振り込みを行うため、傘を差しながら郵便局に向かった。
ATMでいつもの作業を済ませ、お店に戻り、いつものように忙しい一日を送る。夜の閉め作業もいつものようにこなし、「今日も沢山の方に会えて、最高の一日だったな」、そう充実感に満ちた私は、すっかり雨が上がったなか家路についた。いつものように床に就いたとき、私はあることを思い出した。
「あっ、傘を郵便局に忘れてしまった。明日、急いで取りに行かないと。」
翌朝、出勤で一旦お店の玄関に着いたとき、私はびっくりした。なんと、私の傘が入口の壁に立て掛けてあったのだ。私は確信した。「きっと、郵便局の方がATMの監視カメラで傘の持ち主が私であることを特定し、斜め向かいのウチのお店まで、わざわざ届けに来てくださったに違いない」と。私は感動し、胸が一杯になった。郵便局の方々は皆親切だけど、ここまでしてくれるとは。私は真っすぐ郵便局に向かい、所長さんにお礼を言った。
「所長さん、傘を届けて下さり、ありがとうございました」。
所長さんは言う。「そもそも傘の忘れ物はなかったし、私は知りませんよ」と。私は親切を押し付けない、そんな所長さんをさすがだなと思った。しばらくして、お店でいつものようにコーヒー豆を袋に詰めていた私は、驚愕な事実に気づくこととなる。
「あっ、そういえば、あのとき俺は傘を差して店に戻ったんだ」
なんと、私はそもそも郵便局に傘を忘れていなかったのだ。そもそも雨が降ってたし。郵便局の方が監視カメラで私を特定したこととか、わざわざ傘を届けてくれたとか、私の妄想だったのだ。これはコロナの症状か、そう疑うことはしなかった。
まあ、とりあえず私が言いたいことは、この忙しい師走をなんとか乗り越えましょうということです。風邪を引かずに、良い年を迎えたいものですね。
癒しとエールを。