商品のこと

2021.7.20 家庭用水出しコーヒー。

 

前回の結びは、スペシャルティーコーヒーの豆を「アイス用」にするのであれば、原料を多めに使うことを踏まえ、贅沢品として捉えましょう、そして、控えめな量をじっくりと楽しみましょう、という内容でした。せっかく多めのコーヒー豆を使うのだから、毎回安定して風味豊かなアイスコーヒーに仕上げることを目標にしてみて下さい。

特別な器具を必要とする水出しコーヒーと、濃くドリップしたコーヒーを氷で急冷する方法、これらを数回に分けてご紹介します。

今回は、毎年夏になると店頭で販売している「iwaki ウォータードリップコーヒーサーバー」(税込3300円)のご紹介です。水出しコーヒーは、水の中にコーヒー粉を浸す方法がよく知られておりますが、このiwakiの商品は、水を上部から点滴式で1滴ずつ落とす形式です。

 

 

写真からお分かりのように、これだけ厚いコーヒーの層を水が浸透しながら、ゆっくりと落ちていくわけですから、浸け置きタイプよりも濃厚さやまろやかさ、口に含んだ際の風味の広がり方は違うわけです。抽出が完了したらビンごと冷やし、氷を入れずに若干濃いめのコーヒーをチビチビ飲む形がお薦め。この器具で1度に淹れられる量は、豆40gを使い、450㎖を切るほど。通常のコーヒーカップですと3杯ほどの量ですが、濃度が濃いコーヒーのため、50㎖ほどの少量でも実際は満足するはずです。ぜひ、このコーヒーをなるべく多く小分けし、周りの方と美味しさを共有していただきたいと思っております。

 

 

雰囲気を演出するのであれば、あらかじめ冷蔵庫の中で冷やした、うすはりのグラスに注ぐのもお薦めです。

 

 

この器具を薦める他の理由は、シンプルな構造上、ドリップコーヒーの美味しく淹れる原理やポイントを理解できる点です。ドリップコーヒーやこの水出しコーヒーは透過法といわれます。透過法は水の重力のみを使い、ゆっくりと上から下に水を移動させ、味を引き出すのが基本です。この自然の原理を利用すれば、まろやかさも抽出されます。そして、粉は不揃いではなく、均一に揃っていること。微粉を取り除くこと。適正な粉の粗さに調節すること。美味しい水を使うこと。毎回同じ分量で抽出を止めること。序盤しか美味しい成分は抽出されない、その点を理解し、蒸らしや1投目を重視すること。etc…。すべてがひとつの線で繋がったときにベストな一杯となる、それが理解できるはずです。

次回は、実際の使用方法を簡潔にご説明します。

 

Lover’s Coffee

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