人参にこんなにも甘さを感じるなんて、私は初めてである。
この人参を当店に納品してくださるのは、コーヒー堆肥で指導役を務めている間舩農園の間舩さん。もちろん、この人参もコーヒー堆肥を利用してつくられたものだ。彼は、以前からも甘くて美味しい人参を生産しているのだが、去年初めてコーヒー堆肥を利用してみて、ある発見があったそうだ。
それは、消毒をする回数がたった一回に減ったこと。今までは虫食いを防ぐために、消毒を定期的に散布していたらしい。コーヒーの成分が虫を寄せ付けにくくしているのだろうか。私たちは、この詳細に関してまだ未解明でいる。
もともと、この人参は間舩さんが毎回雪を掘り起こして収穫する、いわゆる「雪下人参」であるため、熟成された甘さが魅力のひとつであった。そこに、無農薬とはいかないまでも、限りなく農薬散布が少ない低農薬野菜という付加価値が今回加わったのだ。
性質上、冬から春先までしか納品されない、間舩農園産の雪下人参。当店の隠れた人気商品であるため、運よく店頭で見かけた際は、手に取っていただきたい。
Lover’s Coffee