お客様からのご質問が多い、ご自宅での最適なコーヒー豆の保管ついて、お伝えしたいと思います。
その件につきましてひとつ、当店からお詫びを申し上げなければなりません。それは、商品パッケージの裏に、概要を記載した小さい用紙が貼ってあるのですが、その保存方法欄に、「冷暗所や冷蔵・冷凍庫での保存がお勧めです」と書いてあります。
しかし、そこにメスを入れたい思います。これからは「高温多湿と直射日光を避けて保管してください」の文をご参考ください。簡潔に申し上げますと、豆を無理に冷やさず、常温の状態で置いていただきたいのです。なぜ、このように変更したかというと、様々な保存方法で風味を検証した結果、常温の状態で自然にエイジングさせたほうが豊かに香り、質感も心地よいと実感したのです。
今まで私どもは、挽いて粉の状態で購入する場合や真夏のように室内が高温多湿になる場合、そして、焙煎日から2週間ほどで飲み切れないお客様に対しては、豆を冷やすことにより、1か月は美味しさが続くという意味でご説明しておりました。これは、例外として今後も推奨したい保存方法です。また、深煎り特有の、豆の表面が油分でテカテカになる現象が気になるお客様に対しては、予防策として冷やすことを勧めておりました。
ただ、コーヒーを1番美味しく飲む方法は、豆の状態で常温保存し、焙煎日翌日からのエイジング具合を楽しみながら、2週間ほどで飲み切ることです。要は、素材の新鮮な期間を理解し、「自然さ」を大事にすることです。お魚やお肉などどんな食材もそうだと思いますが、強制的に冷凍した食材は、自然体の状態よりも、やはり劣ってしまう。これと通じるものがあるのです。
豆の保存方法について、私どもの説明が分かりづらく、お客様を迷わせたかもしれません。これからは、常温保存を原則として、ご理解頂けたらと存じます。
Lover’s Coffee