焙煎日誌

焙煎日誌 8/13 仏滅

コーヒーの賞味期限とは、あってないようなもの。正直言って、そこまで意味を持たないと思う。私の言わんとしていることは、各お店で設定している賞味期限よりも、はるかに前の段階で飲み頃は終わっているということ。この期限の付け方には、特別な決まりは無く、販売元によって皆違う。当店はとりあえず「焙煎日から1か月」と定めているが、もっと短縮する必要があるかもしれない。それはさておき、本当に大事な要素は、焙煎した日にちが記してあるかどうかだと、私は強く思う。

常温で保存するのであれば、美味しく飲める期間は大目に見て2週間ほどだろうか。(この期間内に消費できない場合や、夏のような高温の環境では、冷凍保存を勧めている。)それ以降は劣化の一途をたどる。だから、現在手もとにあるコーヒー豆がいつ焙煎されて何日経過した豆なのか、そのカウントがとても重要。焙煎した日から1週間くらいまでの間は、プラスの変化が起こるようなのだ。言い換えると、本来の風味が鮮明になる。ちなみに、私はそこをあまり理解しきっていない。

カフェや喫茶店は焙煎したての豆に対して、敬遠する。炭酸ガスの含みが多すぎて味がぼやけるから。しかし、私のスタンスは違う。私は、焙煎したての豆をお渡しし、お客様のご自宅それぞれの場所でエイジングしていただく。お客様がそのコーヒーを飲み始めるのは、豆を購入した日の翌朝以降だろうと想像しているのだ。焙煎日の翌日から、そのコーヒー豆は、次第に飲み頃を迎える。

「今日は焙煎して3日経過した豆だから、どう変化しているだろう」。そんな会話が、お客様のあいだで日常的に交わされることを願う。

さあ、本日もすべての豆が焼き立てである。

 

追記:T田様。コーヒーかすのご提供、誠にありがとうございました。

 

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