明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、1月のお休みについてお伝えします。1月は5日以降から通常通り毎週水曜と木曜を定休日と致します。
営業時間 10:00~16:00
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
「ナンチャラは1日にして成らず」
つい昨年の12月15日、当店は7周年を迎えました。まず、ここまでお店を存続できたことは、ひとえにご愛顧を頂きましたお客様のお陰でございます。誠にありがとうございます。
ふと、創業当時の自分自身やお店の状況を振り返ると、私は目も当てられない気持ちになります。焙煎のパターンが少なく、また、ひとつの銘柄に対して最適な焙煎度合いを決められない。値段の付け方も甘い。そもそも経営というものが分からない。未熟な点を挙げれば切りがありません。もちろん、今でもコーヒーや経営については分からないことだらけです。
しかし、そんな右も左も分からなかった私でも、唯一ひとつだけ胸を張って言えることがあります。それは、毎日の記録です。
記録することは、主にふたつほど。ひとつは、焙煎の進行状況を表すプロファイルです。あるひとつの銘柄(豆)に対して、時間と火力の推移、また、豆の状態を見て気づいたことなど、ありのままの事実を記入。そして、そのプロファイルで焙煎した豆を必ずテイスティングで評価し、因果関係を検証します。この、自分にしか解読不可能な焙煎記録こそが、私の掛け替えのない財産と自信になります。
ふたつ目が、毎日の日記。仕事とプライベートの両面で学んだことを綴ります。私は、親族を含めた今までの広い人間関係の中で、「人間は必ず死ぬ」という、事実を通したこの上ない教育を受けました。人生には終わりがあること。そして、それはあまりにも短いことを知ってからは、自分がいつ、どこで、何をどのように感じ学んで、ましな人間になれたのか、その証を記録するようになったのです。
このふたつの記録は何を意味するのかと言うと、一日ひとつずつ石を積む行為、即ち、毎日わずかでも構わないから成長への収穫を得るということです。焙煎に関してならば自分の焙煎方法、経営や人生に関してならば方針や信念といったもの。これらは、この7年間、私が石を積む行為を続けて得た果実であり、記録という証拠を基にして築かれているのです。
それは、ハウツー本に書いてあるような類では決してなく、あくまで自分自身の生い立ちや環境、経験、性格、感覚といったものを総合して生まれた独自のもの。それに基づいて考えるため、例えば、今後も会津において多店舗展開という選択はしないだろうし、観光客が戻ってもテイクアウトコーヒーを復活するような判断はしないのです。
最後に抱負のようなものを。私は、この記録に加え、毎日その瞬間にひらめいたことを、手元のA4紙に滅茶苦茶に書きまくるといった作業を始めてみようと思っています。とにかく浮かんだことを頭の中から紙の上に移し替える。ひらめきを幻としない。毎日の記録と、この新しい単純作業を続けることで、やるべきことがハッキリとし、果たして自分は1歩でも理想に近づくことができるのか。
とりあえず3月末まで継続し、効果を検証してみようと思います。
Lover’s Coffee